道徳ライブラリ

子どもも先生も楽しい、心揺さぶる道徳を。

5年生『うばわれた自由』学研

⑴内容項目

「善悪の判断,自律,自由と責任」

高学年 自由を大切にし,自律的に判断し,責任ある行動をすること。

 

⑵主題

「自由と自分勝手」

 

⑶ねらい

全てを失くし,牢屋でいる時のジェラールの思いについて考えることを通して,自由と自分勝手について理解し,「本当の自由」に気付き,自律的で責任ある行動をしようとする態度を育てる。

 

⑷授業展開

導入

①「自由」と聞いて,どんなイメージをもちますか?

※自由とは,「どんなことをしてもよい」などのイメージがあることを確認する。

 

課題の把握

②ジェラールは,きまりを破り,森で狩りをしている時,どんなことを考えていたのでしょう。(どんな気分だったでしょう)

追発問 ジェラールは,自由についてどう考えていたのかな?

 

中心発問

③全てを失い,牢屋でいる時,ジェラールはどんなことを思っていたのでしょう。

 

追発問 ジェラールは,自由についての考えは変わった?どう変わったのかな?

 

まとめの発問(テーマ発問)

④2人が大切にしていこうとする「本当の自由」とはどんな自由でしょうか?

追発問 「自分勝手」と「自由」の違いとは何だと思いますか?

 

 

⑸授業のポイント

「自由」とは,「なんでも思い通りになること」や「自分勝手が許されていること」と感覚的に捉えてしまうことが多い。「自由」と「自分勝手」の違いについて考えることはもちろん,「自由」をはき違えることで,周りの人への影響についても感じさせたい。また,「自分勝手」になると,「他人に迷惑」や「みんなが楽しく暮らせない」などの相手意識や社会への意識だけでなく,Aの視点「自分自身に関すること」である「自分で何が良いか悪いのかを考える大切さ」や「自分の自分勝手な心に振り回されないようにすること」についても気付けるように議論を進めたい。

 

⑹サークル活動で挙がった中心発問例

①ジェラールは,どうしてガリューに「許してくれ」と言ったと思いますか。

②ジェラールが牢屋の中で「ガリュー,許してくれ」と言ったのはなぜ?

③あれだけガリューの忠告を聞かなかった王が牢屋でガリューに許してくれと言ったのはなぜでしょう。

④王が謝りながら流した涙にはどんな思いがこもっていたんだろう。

⑤涙を流しながらどんなことを思っていたの?

補 ジェラール王が思っていた自由は自由じゃないの?

⑥ジェラールは牢屋でどんなことを考えながら生活していたでしょう。

⑦「自由を大切にする」とは,どうすることか?

⑧ジェラール王は,なぜ大臣の裏切りにあったの?

補 ジェラール王は,なぜガリューの言葉を覚えていたの?

補 自由な暮らしと本当の自由な暮らしって何が違うの?