⑴内容項目
「友情,信頼」
高学年 友達と互いに信頼し,学び合って友情を深め,異性についても理解しながら,人間関係を築いていくこと。
⑵主題
「信じ合う友達」
⑶ねらい
3人がロレンゾのために相談したことをロレンゾ本人に話さなかったことについて考えることを通して,友情とは助け合いだけでなく,信頼感を大切にして相手のために考えることを理解し,友情を深めていこうとする態度を育てる。
⑷授業展開
導入
①「噂話」と聞いて,どんなイメージをもちますか?
※噂話の意味について確認し,どのようなイメージがあるのか交流する。
課題の把握
②3人は,色々なアイデアをロレンゾのために話し合っている時,どんな気持ちだったでしょう。
※3人のそれぞれのアイデアの意図についても少し触れ,考えは違うがロレンゾのことを思って考えていることについて気付く。さらに,3人がロレンゾが有罪であると思っていることについても少し触れたい。
中心発問
③(あれだけ一生懸命になって考え,相談していたのに)
どんなことを思って3人は,話し合ったことをロレンゾの前で口にしなかったのでしょう。
追発問
・もし,口にしていたら,ロレンゾは,どう感じていたのかな?
・信じることの難しさとは何でしょう。
まとめの発問(テーマ発問)
④この4人のお話から,よりよい友達になるために今回学んだことは何でしょう。
⑸授業のポイント
今回の教材での「友情,信頼」とは,「信頼感を大切にする」を中心にし,「相手のことを考える」友情について考えさせたい。3人がロレンゾのために色々なアイデアを出しながら相談するが,ロレンゾが有罪だと決めつけて話を進めてしまう。この友人を信じていない部分に着目し,中心発問では,「友達を信じることができなかったこと」「友達に信じてもらえなかったこと」について話し合い,「友達と信じ合うこと」について考えさせたい。そこで,「信じる難しさ」や「友達から信じてもらえなかった辛さや悲しさ」について議論したい。
⑹サークル活動で挙がった中心発問例
①3人は,ロレンゾと「友達」と言っていましたが,みんな友達といえたのでしょうか。
②かしの木の下で,3人はロレンゾに対してどんなことを思っていただろう。
③3人は,ロレンゾにしてあげる行動を決めた時,どんなことを思っていただろう。
追 かしの木の下で話し合ったことを言えなかった時,どんな思いだったんだろう。
④ロレンゾに対する3人の共通する思いとは?
⑤もし,自分だったらロレンゾとどのように接しますか。
⑥どうすることがロレンゾのためになるだろう。
⑦どんなことを思って,3人は,木の下で話し合ったことを口にしなかったのでしょう。
追 もし,口にしていたらロレンゾは,何を感じていただろう。