道徳ライブラリ

子どもも先生も楽しい、心揺さぶる道徳を。

1年生 『くりのみ』学研

⑴内容項目

「友情,信頼」

低学年 身近な友達と仲良く活動し,助け合うことの大切さに気付き,困っている時には互いに助け合おうとする心情を育てる。

 

⑵主題

「困っている友達に」

 

⑶ねらい

食べ物を隠し,嘘をついたきつねがうさぎから食べ物をもらった時の思いについて考えることを通して,友達と助け合うことの大切さに気付き,困っている時には互いに助け合っていこうとする心情を育てる。

 

⑷授業展開

導入

①冬の森はどんな様子でしょう。

※夏とは違い,冬の雪や寒さによって食べ物が無いことや寂しい,厳しい雰囲気を捉えさせたい。

 

課題の把握

②きつねは,どんなことを考えて,残ったくりをかくしたのでしょう。

※きつねの食べ物を独り占めしたい,自分さえ良ければいいという考え方を捉えさせたい。

 

先行

うさぎさんは,いくつくりを持っていたのかな?

※役割演技を行う→うさぎが迷いながらも2つしかないうちの1つのくりをきつねにあげる場面である。この場面でがうさぎ役は教師1,きつね役は教師2または児童全員または代表児童で行い,栗を受け取った時のきつねへ自己投影させ,その時の思いを考えやすくさせたい。

 

中心発問

③うさぎからくりを受け取った時,きつねはどんなことを思っていたのでしょう。

※きつねの涙に触れても良いが,様々な視点の意見が出るように問いたい。

追発問 

・うさぎに対してどんなことを思ったのかな?(2つしかないうちの1つのくりをもらったこと)

・自分に対してどんなことを思ったのかな?

・食べ物を隠したことについてどう思ったのかな?

 

まとめの発問(テーマ発問)

④今日勉強して,困っている友達がいたら,どうするとよいでしょう。

 

⑸授業のポイント

今回の教材での低学年の「親切,思いやり」とは,「友達に温かい心で接し,親切にすることの大切さ」「触れ合いの中で,友達のことを考え,優しく接すること」「相手の喜びは自分の喜び」である。うさぎから食べ物をもらった時の涙を流したきつねの思いについて考え,うさぎの優しさやきつねの後悔や謝罪の気持ちに触れ,「親切って大切だな」「親切にすると,相手も自分もみんな嬉しくて笑顔になる素敵なこと」などの道徳的価値について学べるようにしたい。

 

⑹サークル活動で挙がった中心発問例

・どうして,きつねは涙をこぼしたのかな?

・きつねは,涙をこぼしながらどんなことを思ったのかな?

・うさぎは,どうしてくりのみを渡したのでしょう。

・きつねは,涙を流した時,どんなことを思っていたのでしょう。

・きつねが流した涙は,どんな涙でしょう。

・涙を流した時,きつねさんはどんなことを考えていたのだろう。

・きつねは,くりをもらった時,どんなことを思っていたのでしょう。

・きつねさんは,どうして泣いてしまったのでしょう。